人は皆、常に未来を見据えて生きている
あなたは今、大けがをした状態でこの文章を読まれていますか?
あなたは今、強盗犯の立てこもっている銀行の中で、人質として捕らえられている状態で、この文章を読んでいますか?
恐らくそのような状態ではないと思います。
上記のような状況はとても極端な例ですが、
このような非常事態に陥った場合、警察なら110番・火事や救急なら119番に通報するというのが基本です。
では、あなたは毎日、110番、119番に通報するでしょうか。
まず、しないと思います。
じゃあ、必要ないのでしょうか?
そう言われると、そんな事はない、必要だ、そう思うのです。
「いざ」という時に必要だからです。
「いざ」という時は、いつなのか誰にもわからない
その「いざ」は、いつ来るのか分かりません。明日かもしれないし、5年後、10年後かもしれない。
もしかすると、一生ない可能性すらあるかもしれないのに、取り上げられれば、たちまち人は不安を覚え、弱気になってしまう事でしょう。
それはなぜか。
それは人は皆、常にこの先の未来を見ながら行動しているからです。
この世に「保険業」という職種が多数存在するのも同じ理由で成り立つからです。
自分の人生の未来に、いつ事故を起こすかわからないですし、いつ大病を患うかもわからないからです。
人は、常に未来を見据えて行動しています。
「非常袋」が売れるのも、いつ我が家のこの先の未来に、
災害などの緊急事態が起きるかわからないから、常備しようとするのです。
それ以外でも、
車にスペアタイヤが積んであったり、
折り畳み傘を持ち歩いていたり、
子供に警報ブザーを持ち歩かせていたり、
それこそ、
絆創膏(ばんそうこう)すら一週間に一回も使わないかもしれません。
でも、ほとんどの家に常備されています。
未来に起こるかもしれない手足の小さなケガを手当する為です。
人は無意識に未来に備えて生きている
こういったトラブル以外にも、
常に未来の仕事のきっかけを探して、
自己紹介がいつでもできるように名刺を持ち歩いたり、
未来に小腹が空いた時の為に、カバンに菓子パンを忍ばせていたり、、、、。
こういったように、人は無意識に、実に様々な形で未来を予測しながら生きています。
しかしこれも、全体的には
“未来に起こりうる身の危険を回避するための行動”
という一つの枠で大きく括る事ができます。
人は、常に未来を見据えて行動しています。