伝音性難聴
何らかの原因で、外耳(耳掃除ができる範囲)から中耳(鼓膜から先にある、音の振動を伝える3種類の骨がある範囲)の構造上に、
炎症などの異常によって起こる難聴です。
これを専門用語で「伝音性難聴」といいます。」
これは適切な治療によって発症する前の状態まで聴力を取り戻せる事が多く、
また、“音を感じる”という機能そのもの自体は損なわれていないので、
万が一聴力が劣ってしまった状態のままとなってしまったとしても、
補聴器で周囲の音を拡張して聞き取る事で通常の生活を送る事ができます。
感音性難聴
これは耳の鼓膜の奥の空間にある内耳から三半規管、蝸牛(別名:うずまき管)、前庭、
更に脳へと続く聴神経にかけての異常により起こる難聴です。
これを専門用語で「感音性難聴」と言います。
原因は様々ですが、重要なのは発症してから治療を開始するまでのスピードが鍵を握っているという事です。
難聴が発症してすぐの状態は投薬治療により聴力を矯正しやすく、
治療の成果が顕著に表れやすい傾向にありますが、
発症してから時間が経過してしまうと、悪化した状態で聴力が固定されてしまい、
その後の治療には更に時間がかかってしまうからです。
耳鳴りによって聞き取りを妨害する
耳鳴りは脳の中で起きている症状なので、
聴力を失っていないにも関わらず、本来聞こえるはずの聴覚検査の電子音が、耳鳴りによって遮られてしまい、
正確な検査ができなくなってしまう状態です。
私も最初、大音響の耳鳴りによって正確な検査結果を得る事ができませんでした。
耳鳴りについてはこちら→参考コラム:耳鳴り
物理的
これは単純に耳垢が詰まった事により起こる症状です。私は経験していませんが、これが原因で耳鼻科に来院される患者さんも、いるにはいるとの事です。私の担当をしてくれた医者が仰ってました。放っておくと日常生活にも支障をきたしますし、衛生上の問題もありますので、やはりお早めに受診される事をお勧め致します。